「人生100年時代」は本当なの?

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本日から毎週金曜日に、本ホームページ内で「お金の知識」に関するコラムを掲載しようと思います。よろしくお願いいたします!

さて第1回ですが、初回らしく「人生100年時代」という壮大なテーマにしてみました。

(いきなり「お金」の話とは少しズレたかもしれませんが、申し訳ございません)

1 ご存じですか?「平均余命」と「平均寿命」

厚生労働省は、毎年7月末に日本人の「平均余命」と「平均寿命」を発表しており、昨年7月に2020(令和2)年の値を発表しています。

※ 平均余命 … ある年齢において生存している人が、今後平均してあと何年生きられるかという期待値をいいます。

※ 平均寿命 … 0歳の人の「平均余命」をいいます。

これによると、2020(令和2)年の日本人の「平均寿命」は、男性が81.64歳(前年比+0.22歳)、女性が87.74歳(前年比+0.30歳)となり、ともに過去最高を更新しています。

また、現在60歳の方の「平均余命」を例に取りますと、男性が24.21歳(前年比+0.23歳)、女性が29.46歳(+0.30歳)となっています。

つまり、現在60歳の男性の方は平均して84.21歳まで、女性の方は平均して89.46歳まで生きるということになり、男女とも平均寿命より2歳以上長くなります(これは、平均寿命の計算では、不幸にして60歳までにお亡くなりになられた方が含まれますが、平均余命の計算では除かれるためです)。

2 現在も、寿命は延び続けています

さて、詳細は記しませんが、平均寿命や平均余命は、現在も毎年延び続けています。

例えば、2000(平成12)年の平均寿命を見ますと、男性が77.72歳、女性が84.60歳となっており、この20年間で男性が3.92歳、女性が3.14歳延びたことが分かります(言い換えますと、5年が経つごとに1歳弱、寿命が延びたといえます)。

また、向こう数十年はさらに長寿命化が進むと考えられており、国立社会保障・人口問題研究所の推計(日本の将来推計人口(平成29年推計))では、2065年には男性が 84.95 年、女性が 91.35 年 となり、女性の平均寿命は90 年を超えるとしています。これを2020年と比較すると、今後45年間でさらに男性が3.31歳、女性は3.61歳、平均寿命が延びることになります。

今月末に発表が見込まれる2021(令和3)年は、新型コロナウィルス感染症の影響がどのように出るか分かりませんが、大きな流れとしては、今後も引き続き寿命は延びると考えてよいのではないかと思います。

3 ライフプランを考える際は(おわりに)

さて、ここまで書いた値はすべて「平均」ですので、これより長く生きる方も多数いらっしゃいます。また、既に書いたとおり、今後も引き続き、寿命が延びることが見込まれています。

そうしますと、私たちが今後の人生設計を考える際は、現在の年齢・性別の「平均余命」より少なくとも5年は長く想定しないとなりません。そうしないと、長生きした場合に老後の生活資金が尽きてしまうことも考えられるからです。

そうしますと、60代以上の女性の方は少なくとも「人生95年」、50代以下の女性の方はやはり「人生100年」を想定して考えることが必要ではないかと思います(私を含め男性の方は、これよりも5年ほど短くてもよいかもしれません)。

私自身も、お客様からご相談をお受けした際は、お客様のご希望にもよりますが、そのように想定してライフプランを組み立てるようにしています。

そうなりますと、「老後の生活資金が…」ということにもなりますが、ご不安の方は一緒に対策を考えますので、いつでもご相談をいただければと思います。

ご覧いただきありがとうございました。来週のテーマはまだ考えていませんが、また頑張って書きたいと思います。よろしくお願いいたします!