当事務所にご相談をいただいた主な事例を4件ほど、掲載いたします(このほかにも多くの相談を受け付けております)。
相談事例1(結婚後のライフプランについてのご相談)
【ご相談者】
40代前半のご夫婦
(ご主人:会社員、奥様:契約社員)
【ご相談の内容】
昨年めでたくご結婚をされたご夫婦から、相談をお受けしました。
ご夫婦は現在妊活中で、マイホームのご購入も希望されておられますが、車のローンも抱えていることから、将来の家計が大丈夫か不安とのことです。
そのため、マイホームの購入費用などを含めた全体的な家計相談をしたいとのことで、ご相談をいただきました。
【ご助言の内容】
当事務所の「ライフプラン実現相談」の流れに沿い、最初に、ご提出をいただいた書類などを基に、現在の家計を分析しました。
その結果、ご結婚前に奥様がしっかり貯めた貯蓄はあるものの、ご主人のお車などの購入によるローンも抱えており、現時点でご夫婦の希望をすべて叶えるのは難しいのではないかと感じました。
ご夫妻は遠方にお住みであることから、オンラインでのご面談となりました。
1回目のご面談で、ご夫妻の現在の不安やお悩み、将来の理想のライフプランなどを改めてお伺いしました。ご夫妻とお話しをしていく中で、お車がご主人の強い生きがいとなっていることや、マイホームのご購入を強く望んでおられることを理解しました。
面談後、ご夫妻から伺ったお話しを基に、改めて家計の将来シミュレーションを行いましたが、ご夫妻が理想とするライフプランを叶えようとすると、約2,000万円強、資金が不足していることを確認しました。
2回目のご面談では、シミュレーション結果をご提示したうえで、まずは利率の高いローンの返済を最優先させることを助言し、家計全般や保険の見直し、資産運用や住宅ローンなど、幅広く収支の改善策をご提案しました。併せて、ご夫婦のリタイア期に多額の教育費がかかることを助言しました。また奥様からは、将来正社員に登用されれば収入増が見込めるとのお話しもいただきました。
3回目のご面談では、ご主人が加入する保険の見直しや、将来ご主人の転勤があった場合の生活費の変動など、ご夫婦の様々な疑問にお答えしました。
ご相談終了後、ご面談でお示しした5パターンのシミュレーション結果と、ご面談の内容をまとめたレポートを、ご夫妻にお送りしました。
今回のご相談について、「知っていたようで知らなかったことや新たな気づきがあり、相談してよかった」とのご感想をいただき、私自身、本当に嬉しく思いました。 元気なお子様を授かってほしいと強く願うと同時に、ライフプランは常に修正を余儀なくされる可能性があることから、今後も必要に応じてご助言をさせていただきたく考えております。
相談事例2(老後のライフプランなどに関するご相談)
【ご相談者】
50代女性のAさん(会社員・公務員、単身)
【ご相談の内容】
現時点で家計に不安はないものの、今後、特に老後生活に不安を感じておられるとのことで、主に、以下の3点についてご相談をいただきました。
① 老後は安心した生活を送りたく、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅への入居を考えています。費用面で大丈夫でしょうか。
② 通所介護サービスを受けている母(別居)が、今後、居宅での介護が困難となり施設への入所が必要となった際、必要な費用を継続的に援助したく考えています。費用面で大丈夫でしょうか。
③ 現在加入している保険の保障内容が自分に本当に必要か分からず、見直した方がよいか迷っていますが、見直した方がよいでしょうか。
【ご助言の内容】
最初に、Aさんにご記入をいただいた「ヒアリングシート」に基づき、Aさんのご希望を全て叶えた場合の今後の収支を「見える化」しました。
その結果、ご希望を全て叶えようとした場合、80歳代半ばで預貯金が底をついてしまうことが分かりました。
また、Aさんご自身も毎月の収支を正確に把握されておられないところもあり、使途不明金も「見える化」されました。
このため、Aさんと3回ご面談を行い、主に以下の4点をご助言させていただきました。
① 「収入―支出=貯蓄」から「収入―貯蓄=支出」に考え方を改めましょう。今後は、目標貯蓄額(Aさんのご生活の状況やご希望を考慮し、あらかじめAさんと定めた額)を先に貯蓄して、残った額で生活をするスタイルに改め、確実に貯蓄額を増やしましょう。
② 現在加入をされている保険の保険料負担が大きく、かつ保障が過大と考えます。このため、一部の保険を解約し、保険料負担の軽減を図りましょう。
③ 現状、余裕資金も含めた全ての金融資産を預貯金で保有されております。余裕資金の一部を運用に回して運用収入を得ることで、収入を増やしましょう。
④ Aさんの現況から、①~③の対策を行いますと、老齢年金の支給開始年齢を70歳まで繰り下げた場合でも、十分な余裕資金を確保することができますので、繰下げにより70歳以降の年金収入を増やして、長生きリスクの低減を図りましょう。
以上の策を講じることで、Aさんのご希望を全て叶えたうえで100歳まで長生きをした場合でも、預貯金が底をつく可能性が極めて小さくなったことを確認され、Aさんもご安心をされたようでした。
なお、Aさんは過去に資産運用をされた経験がほとんどないことから、今後も引き続き、一緒に運用方針を見直しながら、状況に応じてご助言をしていきたく考えています(特に、Aさんのご年代においては、「ご資産を守ることを第一に考えながら、安定的に運用収益を確保していく」ことが何より重要と考えますので、Aさんがアクセルを踏みすぎることがないよう、ご助言をしたく考えています)。また、ライフプランは常に修正を余儀なくされる可能性があることから、今後も定期的に状況を確認し、必要に応じてご助言をしていきたく考えています。
相談事例3(退職金の運用方針に関するご相談)
【ご相談者】
60代男性のBさん(会社員・公務員、配偶者あり)
【ご相談の内容】
Bさんは60歳で勤務先をご退職され、退職金を受け取られました。しかし、退職金を預貯金として預けても、昨今の低金利下では利息収入はほとんど得られないので、何かいい方法がないかとご相談をいただきました。
【ご助言の内容】
Bさんとのご面談を通じて、①Bさんご自身は資産運用に興味をお持ちではあるものの、過去に資産運用を行った経験がほとんどないこと、②幸いBさんは再就職先があり、当面は退職金を取崩す可能性が小さいこと、③Bさん世帯が特定の銀行(以下、「C銀行」とします)とお付き合いがあり、できればC銀行の商品から選択したいこと、などをご確認しました。
また、④Bさんご家族の将来のライフプランや、⑤Bさんご自身が抱く資産運用に対するイメージ、また⑥万が一損失が発生した場合に、どの位の額まで損失を許容できると思われるか、なども併せてご確認しました。
Bさんのご状況やお考えを受け、最初に①「収益性よりも可能な限り元本確保を最優先させ、リスクを抑えた堅実な運用」を行うことが何よりも重要ではないかとご提案をし、ご了解をいただいたうえで、Bさんと運用方針を立て、②C銀行が取り扱う金融商品の概要などをご説明しました。また、③少額投資非課税制度(NISA)のメリット・デメリットもご説明し、活用を助言しました。
ご面談の後、最終的にはBさんご自身が商品をお選びになり、C銀行が販売している複数の投資信託をご購入されました。
なお、Bさんから最初にご相談をお受けしたのは当事務所の開業前ですが、現在も年に数回、ライフプランや運用の状況にお変わりがないかを確認させていただいており、今後も必要に応じてご助言をしていきたく考えています。
相談事例4(お気軽FP相談による、住宅総合保険のご相談)
【ご相談者】
60代男性のCさん
【ご相談の内容】
Cさんは、ご自宅の住宅ローンを完済したことから、それまで加入していた特約火災保険が継続できなくなり、新たに火災保険に加入しなければならなくなりました。早速、損害保険会社3社から住宅総合保険のパンフレットや見積書が送られてきたものの、「どれがいいのかさっぱり分からないし、そもそも保険の仕組みも分からない…」ということで、ご相談をいただきました。
【ご助言の内容】
Cさんのご相談を受け、①住宅総合保険はどのような保険か、②住宅総合保険によってどのような災害や事故に補償がされるのか、また、ハザードマップをご確認しながら、③3社それぞれの補償内容の特徴と、保険を選ぶ際に気を付けるべきこと、についてご説明いたしました。
翌日Cさんから、「その後夫婦で話し合い、最終的にD社の商品を選ぶことにした」とのご報告と、お礼のお言葉をいただきました。
現在も、ご相談を月に数件はお受けしておりますので、相談事例も定期的に更新していきます。