失敗しないための「資産形成7か条」(その4)

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

さて、「失敗しないための「資産形成7か条」」というテーマでのコラムも、4回目の今回が最終回となります。

まずは今回も、「7か条」のおさらいをいたします。

【おさらい】失敗しないための「資産形成7か条」

その1 何のための「資産形成」かを考えるべし!!

その2 手持ちの資金を分類し、「余裕資金」で行うべし!!

その3 自分の身を、よくわきまえるべし!!

その4 「投資」と「投機(ギャンブル)」は違うことを理解すべし!!

その5 商品や資金は、分散を心がけるべし!! 

その6 暴落があっても、退場せずコツコツと続けるべし!!

その7 困りごとは、一人で悩むことなかれ!!

この「資産形成初心者への「7か条」」は、9~10月に開催した「まちゼミおたる」の参加者にお話しをした内容となります。

これまでファイナンシャル・プランナーとして学んできたことはもちろん、私自身がこれまでに経験してきたことも踏まえて、私が「勝手に」考えたものです。なので、あくまでも「ご参考」としていただき、ご自身で「アレンジ」を加えていただければと思います(実際、私自身も「アレンジ」を加えながら、現在に至っております)。

1 「暴落」は、やってくるものと心得えましょう!

それでは本日は、「その6 暴落があっても、退場せずコツコツと続けるべし!!」から、ご説明をしたいと思います。

私自身も、投資を始めた頃はもちろん、現在も株価の急落を恐れながら投資を続けております。しかし、始めた当初と比べると、このようなことは「当たり前」とまでは言いませんが、数年に1度は起こり得るもの、という意識に変わりました。

実際、2000年以後の約20年間においても、

2000年以後に起こった「株価の急落」

 ・2000年 ITバブル崩壊

 ・2008年 リーマンショック

 ・2011年 東日本大震災

 ・2015年 チャイナショック

 ・2020年 コロナショック

大小の差こそあるものの、「暴落」と言えるような株価の急落がこれだけ発生しています。

特に「リーマンショック」の時は、2008年6月から2009年3月までの約9か月間で、日経平均株価が半値以下になりました。また海外株は、円高による為替差損がさらに加わって、60%以上の値下がりとなりました。

さすがに「リーマンショック」に匹敵するような暴落は、そうそう起こらないかもしれませんが、全く起こらないとも限りません。やはり「暴落」に対する備えは常に持っておくことが大事だと思いますし、実際に暴落が起こった際に「メンタル」をやられてしまうことのない投資額に留めることが大切ではないかと思います。

また、いわゆる「積立投資」の場合、暴落はむしろ「安く買うチャンス」とすら言えるかもしれません。難しいことかもしれませんが、そのような「心のゆとり」を常に持てるようにしたいものです。

2 「投資仲間」を持つことは大切です!

最後に「その7 困りごとは、一人で悩むことなかれ!!」について、ご説明します。

既に述べたとおり、私も資産運用を続けてきた20数年もの間、暴落のほか様々な失敗を経験してきました。

ただ、そのような時には、常に「投資仲間」と励まし合ったり、情報交換をしたりしてきました。

このような「投資仲間」の存在は、私自身の投資力アップにつながったのはもちろん、メンタル面でも非常に大きかったのではないかと思っています。

とはいえ、このコラムをお読みになっている方の中には、「投資仲間」を作ることが難しい環境にある方もいらっしゃるかと思います。

そのような方は、例えば「youtube」の投資チャンネルなどで信頼できるユーチューバーなどを探して、その方の言うことを聞き入れてみたり、可能であれば質問したりしてみてもよいかと思います。

もちろん、私のようなファイナンシャル・プランナーにご相談をいただいても構いませんし、大歓迎です!

3 おわりに

今回は、7か条の「その6」と「その7」について、私自身の考えや体験談などを色々と書いてきましたが、皆様いかがでしたでしょうか。

今回まで、全4回にわたり「失敗しないための「資産形成7か条」」というテーマでコラムを書いてきました。最初に述べたとおり、「7か条」のすべてを真似していただく必要はないと思いますし、ご自身でアレンジを加えていただいても結構だと思います。

とはいえ、一つでも皆様の資産形成に参考になるような点がありましたら、とても嬉しく思いますし、ぜひ実行に移していただければと思います!

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

次回からはまた、最近行ったセミナーの中から題材を選んでコラムを書こうと思いますので、今後もよろしくお願いいたします。