日本人の平均寿命の推移を「最新データ」でチェック!
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さて、昨日、厚生労働省が「簡易生命表」を公表しました。
この簡易生命表は、日本人の寿命や死亡原因など、生命に関するデータを集計したもので、主に医療や福祉政策、年金制度の見直しなどにも影響を与える重要な統計です。また、寿命については、私たちがライフプランを作成する際に極めて大切な要素となるため、私自身も非常に注目している統計の一つです。
今回のコラムでは、昨日公表された内容を基に、日本人の平均寿命について改めて考えてみようと思います。
1 令和6年の日本人の平均寿命
令和6年における日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.13歳となり、男性は前年と全く変わらず、女性は0.01歳だけ短くなりました。
平均寿命は過去数十年にわたる医療技術の進展や生活環境の改善により着実に伸びてきましたが、過去5年間を見ると、新型コロナウイルスの影響などもあり、わずかに短くなっています。
日本人の平均寿命の推移
年度 | 男性の平均寿命 | 女性の平均寿命 |
---|---|---|
平成2年(1990年) | 75.92歳 | 81.90歳 |
平成7年(1995年) | 76.38歳 | 82.85歳 |
平成12年(2000年) | 77.72歳 | 84.60歳 |
平成17年(2005年) | 78.56歳 | 85.52歳 |
平成22年(2010年) | 79.55歳 | 86.30歳 |
平成27年(2015年) | 80.75歳 | 86.99歳 |
令和2年(2020年) | 81.56歳 | 87.71歳 |
令和3年(2021年) | 81.47歳 | 87.57歳 |
令和4年(2022年) | 81.05歳 | 87.09歳 |
令和5年(2023年) | 81.09歳 | 87.14歳 |
令和6年(2024年) | 81.09歳 | 87.13歳 |
2 今後の日本人の平均寿命の見通しと「人生100年時代」
ここ数年、寿命の延びは新型コロナウイルスの影響などで止まっていますが、今後の日本人の平均寿命は引き続き伸びると予想されています。
厚生労働省が毎年公表している「令和7年高齢社会白書」によると、2050年の平均寿命は男性で84.45歳、女性で90.50歳と予測されています。これは、医療技術の更なる進化や生活習慣の改善に加え、予防医療や介護の充実が影響していると考えられます。
一方で、寿命が延びる中で、生活の質をどう維持するかが大きな課題となります。
最近では、100歳以上の人口が10万人に迫っており、「人生100年時代」ともいわれていますが、長寿を楽しむためには、健康だけでなく経済的な備えも重要であり、年金制度の見直しや資産形成方法についての関心が高まる中、今からしっかりとしたライフプランを立てることが求められています。具体的には、早期の資産運用や健康管理、そして年金以外の収入源の確保などが、これからの生活設計には欠かせない時代になったといえます。
3 まとめ
厚生労働省が発表した「簡易生命表」は、私たちが今後どう生きるかを見据えた貴重なデータを提供しており、今後のライフプランを考える際に非常に重要な指針となります。
特に、「人生100年時代」に向けて、健康維持と経済的な備えを今からしっかりと考えていくことが、長い人生を豊かに過ごすための鍵となるといえるのではないでしょうか。
ご不明な点がありましたら、お気軽に当事務所までお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回も、どうぞお楽しみに!