“元本保証で高配当”はありえません。「怪しい投資勧誘」にご注意を!

本日もコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

蒸し暑い日が続いていますね。今日は気温が30度まで上がるようです。どうか熱中症には十分ご注意ください。

さて、昨日のニュースで、北海道内において「元本を保証し、高配当を出す」とうたって違法に資金を集めていたとして、札幌市の男性2人が出資法違反の疑いで逮捕されたとの報道がありました。

報道によれば、2人は2019年から4年間にわたり、道内を中心に200人以上から総額15億円以上を集めていたとみられています。

勧誘時には、「会社に現金を預ければ、毎月5~10%の配当が受け取れ、1年後には元本も戻ってくる」と説明していたそうです。しかし、2023年に「配当が止まり、元本も返ってこない」との相談が寄せられ、事件が明るみに出たようです。

こうした話は「自分は引っかからない」と思いがちですが、実際には「元本保証」「高配当」「知人からの紹介」という組み合わせで、多くの人が信じ込まされてしまうのが現実です。

私も資産運用のセミナーで講師を務めることが多いのですが、そこでいつもお伝えしていることがあります。

それは、「金融商品において、“元本保証”と“高い利回り(高配当)”は、絶対に両立しません!!」ということです。

たとえば、国債や定期預金など元本が保証される商品は、利回りが非常に低く設定されています。一方で、株式や投資信託、不動産など、高い利回り(高配当)の商品には、それなりのリスクが伴います。

金融の基本原則として、「リターン(利益)」には「リスク(不確実性)」がつきものなのです。

もし誰かから「元本も保証されるし、高配当も出る」と言われたら、それは「金融の常識を無視した“あり得ない話”」だと受け止めてください。

投資やお金の話で不安なこと、判断に迷うことがあれば、一人で抱え込まず、ぜひ専門家にご相談ください(もちろん、私へのご相談も大歓迎です!)。

大切なお金を守るためにも、「うまい話にはウラがある」という視点を、いつも忘れずにいたいものですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回(いつになるか分かりませんが)も、どうぞお楽しみに!