金投資とは?種類・メリット・税金を解説!
ご覧いただき、ありがとうございます。
3月4日に放送した「FP辰田のサン・サン・トーク!」で「個人向け国債と金投資」について特集しましたが、放送時間の関係で、くわしい話まで触れることができませんでした。
「個人向け国債」については先週10日のコラムでご紹介しましたので、本コラムでは「金投資」についてご説明したく思います。少し長いですが、よろしければお読みください。
・放送は、右のリンクからお聞きいただけます! ⇒ FMおたる「FP辰田のサン・サン・トーク!2026年3月4日放送
・「個人向け国債」のコラムは、右のリンクからご覧いただけます! ⇒ 個人向け国債とは?特徴や種類、購入方法などを解説!
近年、物価の上昇や国際情勢の不安などを背景に、「金」への投資に関心を持つ方が増えています。私のお客様でも関心を持つ方が増えており、投資方法や注意点などを聞かれます。
金は古くから価値を持つ資産として知られ、株式や債券とは異なる特徴を持つことから、資産分散の一つとして注目されることが多い資産です。
今回は、金投資の主な種類とメリット・デメリット、そして税金の仕組みについて整理します。
1 金投資のメリット・デメリット
最初に、金投資のメリットとデメリットを整理します。下図では、主な金投資の方法ごとの特徴をまとめています。
まず挙げられるメリットは、金は世界中でその価値が認められており、さらにインフレにも強い資産であるということです。金は「モノ」ですので、物価が上がる局面では一般に金の価格も上がりやすく、資産価値の目減りを抑える役割を期待できます。
また、株式や債券とは値動きの性質が異なることも特徴です。そのため、資産運用において分散投資の一つとして組み入れられることがあります。
一方で、デメリットもあります。
金は利息や配当を生まない資産です。株式の配当や債券の利息のような収益はなく、基本的には価格の上昇による値上がり益を期待する投資になります。
また、現物の金を保有する場合には保管の問題もあります。盗難リスクを避けるために貸金庫などを利用する場合には、その費用が発生することもあります。
さらに、金の価格は世界の経済情勢や為替の影響(金の値段は、世界では主にアメリカの通貨である「ドル」で決められます)を受けるため、価格変動リスクがある点にも注意が必要です。特に最近は値動きが大きく、値動きの大きさは株式とそれほど変わりません。
以上が主な金投資のメリット・デメリットですが、金への投資にあたっては、これらの特徴をあらかじめ理解しておくことが大切です。
2 主な金投資の種類
金投資にはいくつかの方法があります。
代表的なものを整理すると、下図のとおり、現物を保有する方法、積立で購入する方法、投資信託を購入する方法などがあります。
まず、金地金(インゴット)や金貨を購入する方法です。これは金を実際の現物として保有する方法で、「実物資産」としての安心感があり、長期的な資産保全を目的として購入する方もいます。
次に、純金積立という方法があります。これは毎月一定額を積み立てて金を購入していく仕組みで、少額から始めることができます。価格が上下する中でも定期的に購入することで、購入価格を平均化できるという特徴があります。
さらに、金投資信託という商品もあります。これは投資信託の仕組みを利用して、金関連資産に投資するものです。少額から購入できる商品も多く、分散投資の一つとして利用されることがあります。
そのほか、金ETF(上場投資信託)という商品もありますが、これは証券取引所に上場している金融商品で、株式と同じように証券会社の口座を通じて売買することができます。金の価格に連動するように設計されており、売買のしやすさが特徴です。

3 金に投資するときに必要な費用は?
次に、金に投資するときに必要な費用について整理します。
下の表は、「金(きん)」への投資について、どのような買い方があるのか、またどれくらいの費用がかかるのかをまとめたものです。
先に述べたとおり、金の買い方には、実際に金を購入して手元で保管する方法や、毎月少しずつ積み立てていく方法、証券会社を通じて購入する方法などがあります。それぞれの方法によって、始めるときに必要なお金の額や、かかる費用が異なります。
たとえば、ある程度まとまったお金が必要な方法もあれば、少額から無理なく始められる方法もあります。また、金を購入する際には手数料がかかることがあり、さらに保有している間に費用が発生する場合もあります。
金への投資を検討される際には、ご自身のご希望やご状況に合った方法を選ぶことが大切です。

4 金投資にかかる税金
金投資では、投資方法によって税金の扱いが異なります。下の図をご覧ください。
まず、金地金や金貨、純金積立などの売却益は、基本的に「総合課税」として扱われます。総合課税とは、給与所得や事業所得などの他の所得と合計して税額を計算する方式です。
所得税は累進課税となっており、所得に応じて税率が変わります。所得税は5%から45%までの税率があり、これに住民税10%が加わります。
一方、金ETFや金投資信託の売却益は、通常の株式投資と同じく「分離課税」となります。分離課税とは、他の所得とは分けて税額を計算する方式で、税率は一律となっています。
現在は、所得税15%と住民税5%を合わせた約20%の税率で課税されます。
このように、下図のとおり、金投資は投資方法によって税制が異なるという点を理解しておくことが重要です。

5 まとめ
金投資には、金地金や金貨などの現物投資、純金積立、金ETF、金投資信託など、さまざまな方法がありますが、それぞれ特徴や税制が異なります。
また、金はインフレ対策や資産分散の観点から注目されることがある一方で、利息や配当がない資産であり、価格が変動するリスクもあります。
そのため、金投資を行う際には、投資の目的や資産全体のバランスを考えながら活用することが大切です。資産運用の一つの選択肢として、金の特徴を理解したうえで、無理のない範囲で取り入れていくことが望ましいといえるのではないかと思います(ラジオでも触れましたが、金投資を行う場合、私自身は資産全体のうち金の割合を10%程度とするのが適当ではないかと考えています)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!わからないことなどございましたら、気軽に当事務所までご質問ください。
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