物価は上がった?下がった?北海道の最新データをチェック

ご覧いただき、ありがとうございます。

小樽では、ここ最近、高温多湿の蒸し暑い日が続いています。明日からの3連休も同じような天候が予想されていますので、どうぞ熱中症には十分お気をつけください。

さて本日、総務省から6月の「消費者物価指数」が発表されました。


私もファイナンシャル・プランナーとして、物価の動きには常に注目しており、時折ラジオでもその話題を取り上げています。

今回は、北海道における最新の物価動向を、皆さまにもご紹介したいと思います。

私がいつも注目しているのは、以下の2つの指数です。

  • 「総合指数」:前年同月比で 3.4%上昇(前月は3.9%上昇)
  • 「生鮮食品を除く総合指数」:前年同月比で 3.5%上昇(前月は4.0%上昇)

ニュースで一般に取り上げられるのは「生鮮食品を除く総合指数」です。これは、天候や外的要因に左右されやすい生鮮食品の影響を除外することで、より正確な物価の動向を把握できるためです。

ただ、私たち消費者は日常生活の中で生鮮食品も買いますので、より体感に近いのは「(生鮮食品も含めた)総合指数」ではないかと思います。

そして、これらの指数はいずれも前月より伸び率は低下しましたが、それでも3%台半ばと高水準が続いています。

項目別に見ると、下がったのは次のような項目です。

  • 電気代:+4.2%(前月は+8.8%)
  • ガス代:+1.1%(前月は+5.2%)
  • ガソリン代(全国平均):-1.8%(前月は+4.8%)

これらは燃料価格の下落により下がったようです。また、ガソリン代の下落については、5月22日から始まった1リットルあたり最大10円の定額補助も影響しています。

また、高校授業料の無償化(今年4月から実施)の影響により、教育費も大きく下がっています(前年同月比 -18.7%)。

一方、引き続き値上がりが目立つのが食料品です。6月は前年同月比で6.9%の上昇(前月は6.3%)となりました。
これは、肉類や果物の価格が高かったことや、加工食品の値上げ、そしてコーヒーといった飲料の値上げなどが影響したように思われます。

また、お米(銘柄米)についても、全国平均では前年同月比で 100.2%上昇と、依然として高い水準です(コメの価格は「銘柄米」のみを対象としており、「備蓄米」は含まれていません)。

今週末の20日には参議院選挙の投票日を迎えます。

選挙の結果を受けて、どのような政治の枠組みが形成され、どのような物価対策が打ち出されるのか、私も注目したく思っています。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに!